台風21号による停電地域でFCVが活躍しています。

47NEWSで気になった記事です。

停電続く地域に燃料電池車を派遣 京都市、電力供給用に(2018.9.12 京都新聞)

台風21号の影響で、関西地方ではまだ停電が続いている地域があります。
この停電が続く地域にFCV(燃料電池車)が派遣されたとのことです。

この記事にははっきりとは書かれていませんが、これはV2L(ヴィークル・トゥ・ロード)の活用と思われます。
V2Lとは、EV(電気自動車)やFCVに蓄えられたエネルギーを取り出し、電気機器に供給するというものです。
V2LはEVやFCVの応用として、特に有名な活用方法かと思いますが、こうやって実際の災害時に活用されるのは初めて聞きました。
実際に役に立っているのを見ると、EVやFCVの用途の幅広さに改めて驚かされます。

VPP(ヴァーチャル・パワー・プラント)では、EVやFCVの蓄電能力も見込まれています。
今回のような使い方は今後さらに広がっていくことと思います。
エネルギーの多様化の進化を確認できた出来事でした。

集中型電力システムの脆弱性(高橋洋教授のコラムより)

先日ブログで書きました北海道電力のブラックアウト。
これのコラムを見つけましたので紹介します。

北海道地震における全域停電に見る、集中型電力システムの脆弱性(2018.9.7 都留文科大学 教授 高橋洋)

非常に参考になるコラムでした。
高橋教授の専門は、公共政策論、電力自由化、自治体のエネルギー政策などになりますが、この見地から今回の事態について考えを述べています。
よく議論される集中型電源と分散型電源の比較ですが、今回、正に集中型電源の弱点を露呈してしまったということです。

今後に向けての高橋教授の提案としては、第1に分散型電源の分散立地、第2に地域間連携線の増強を挙げられています。
どちらも東日本大震災後の電力供給の大きな課題であり、この課題が依然クリアされていないことがわかります。
さらには、現在稼働していない泊原発についても触れられています。
ネット上では泊原発が稼働していれば今回の事態は防げたという意見もありますが、高橋教授は『泊原発が6年間も動いていないこと自体が集中型のリスク』と結論付けています。

参考まで、東北電力からの融通を受ける北本連係線というのは、日本に3か所しかない交直変換設備です。
(あとの2か所は紀伊水道と富山県の南福光。)
これは実は過去の電験一種二次試験で出題されたことがあります。
もはや電気マニアの問題のようにも思いますが、日本の電力業界で最重要の設備というのが今回の件でもわかります。
このような固有の設備も少しずつ覚えていきたいですね。

平成30年度建築設備士試験第二次試験受験お疲れさまでした。

今日は建築設備士試験第二次試験が行われました。
受験されたみなさま、お疲れさまでした。

何度かブログに書いていますが、建築設備士は私が持っていない資格であり、また将来的には取得したい資格でもあります。
電気設備と建築は切り離せないものであり、建築電気に携わったものとしては、ぜひとも取りたい資格であります。

今日の第二次試験は建築設備士試験の最終試験であり、製図試験となっております。
製図試験の課題は事前に公表されており、平成30年度の課題は『小都市に建つ市庁舎』でした。

素人の考えではありますが、『小都市に建つ市庁舎』の電気設備というと、以下のような機能が考えられるでしょうか。

・市民窓口としての機能と職員の執務場所としての機能の共存。これを踏まえての照明や空調設備の選択。
・再生可能エネルギーのシンボルタワーとしての機能。太陽光発電の設置や、さらには蓄電池の設置も考えられる。
・災害時の防災拠点としての機能。2回線受電や非常用発電機など。再エネと組み合わせた非常用発電設備も考えられる。

ざっと思い付くのはこんな感じです。
全然検討外れかもしれませんが。。。

ちなみにこの試験、5時間半という長丁場の試験です。
試験時間中に昼食や水分を取ることも可能で、1科目としては、私が知る限り最長の試験です。

【読了記録】OHM2018年5月号~信頼性技術

先日読んだ本の記録です。

OHM2018年5月号

今回の中で最も気になったのは、電験の合格体験記。
(技術特集のページじゃなくてすみません。)
2月に合格発表のあった電験一種と電験二種の合格者の合格体験記が掲載されています。

電験一種合格の方は32歳、電験二種合格の方は31歳と、どちらも非常に若いです。
(ちなみに私が電験二種に合格したのは35歳。)
2人とも共通して勉強の方針として勧めているのが、『論述問題よりも計算問題』ということです。
私は論述にやや重きを置いているのですが、合格者の方が書いていますように、計算問題はある程度パターン化されている部分がありますので、こちらの方が勉強しやすいとのことです。
ただ、最近の傾向として、論述問題が多く出題されていますので、計算問題だけの勉強にならないように気を付ける方がいいかもしれません。

このような合格体験記は大きな刺激となります。
特に電験一種はそもそも合格者が異常に少ないので、今回の合格体験記は非常に貴重です。
なかなか情報の少ない試験ですが、今回の合格体験記を自分の勉強法に活かしたいところです。

【読了記録】OHM2018年3月号~電力送変電技術(送変電設備編)

先日読んだ本の記録です。

OHM2018年3月号(オーム社)

久々のOHMです。
電験対策という目的だけではなく、電気技術者としては定期的に読まなければならない本であるとつくづく思います。

今回の特集は『電力送変電技術』。
送電電圧の高圧化、GISの活用、地下変電所の採用など、送電技術の変遷について書かれています。
OHMの特集は内容が難解なイメージがありますが、今回の特集はまだわかりやすいほうです。
これくらいの内容であれば、電顕や技術士試験でそのまま出てもおかしくないように思います。

そして、今号で一番良かった記事は電験一種合格体験記。
なんと、OHM編集部員の方が電験一種に合格されたとのことです。
合格された方は電気科卒ではあるものの、専門としてきたわけではないとのこと。
合格するまで10年を要したとのことで、相当な努力をされたことと思います。
本当おめでとうございます!

電験特集に携わっているというのは、確かに電験受験に向けて、モチベーションが上がるというのはあると思います。
私も電気工事士の指導を行っていたときは、不思議と自分のモチベーションも上がったものでした。
このように環境が良かったのは事実だとは思いますが、合格されたのはやはりご本人の努力というのが最大の要因でしょう。
このような記事を読むと私もモチベーションが上がりますね。