【読了記録】技術コンサルタントとして独立開業して年間1000万円稼ぐ方法

先日読んだ本の記録です。

以前からずっと気になっていた本です。
技術士関係の本は、試験対策の本はいろいろ出ていますが、資格の活用方法についての本はほとんどないのが現状です。
技術士資格を取得した方がどのように活躍されているのかというのは私も非常に関心がありました。
私がぜひとも知りたかった内容がこの本には書かれています。

この本では『技術コンサルタント』という表現が出てきますが、実質的には技術士資格を有している方と考えていいでしょう。
著者の高橋さんが実際に技術コンサルタント55名へのアンケートを行い、どうすれば『稼ぐ』ことができるのかという分析をしています。

このアンケート、非常に参考になりました。
技術士の生の声を聞くことができたのは非常に良かったです。
どうすれば稼げるのか、また稼げないのはどのような原因があるのか、いろいろ考えさせられます。

今回の本、簡単にまとめると以下のようになるでしょうか。

・技術コンサルタントとして独立して働くのに、重要なのは『人脈』。
・『人脈』は前職で築かれてものを大事にするべき。
・自分を売るのに、セミナー講師は最適。
・さらに余力があれば、本を出版して自分を出していくべき。
・自分の宣伝にホームページやSNSなどを使うのは効果的。活用している人ほど収入増。
・コンサルタントの専門分野は、(1)自分の経験が活かせるか、(2)自分の得意分野か、(3)需要があるか、(4)競合他者がいないかを考慮。

コンサルタントへの報酬というのは、ほとんどが技術料になります。
技術料というのは、どれくらいが高いのか安いのか不透明な部分があります。
技術の品質を発注者が判断できないというのが大きな原因です。
この本を読むとこの不透明な部分がいくらかクリアになるのではないでしょうか。

今回は報酬にスポットが当てられましたが、次回作では技術士の業務内容について、もっと掘り下げたものを書いていただければと思います。
技術士はぜひとも一度は読むべき本です。

技術士試験が平成31年度より改正されます。

以前から文部科学省の技術士分科会で議論されていたことですが、平成31年度より技術士試験が改正されます。
日本技術士会のホームページにも掲載されました。

平成31年度 技術士試験の試験方法の改正について

今回の改正内容を簡単にまとめると以下のようになります。

(1) 第二次試験必須科目択一式の廃止

第二次試験必須科目は平成25年度から択一式(20問中15問回答)でしたが、これが記述式になります。
分量的には600字詰用紙3枚以内で、それなりのボリュームがあります。

(2) 第二次試験選択科目の変更

これまで総合技術監理部門以外で20部門96科目あった選択科目が、20部門69科目に改正されます。
受験者が少ない選択科目はどんどん減らしていくようです。
試験作成の労力を考えると仕方ないことなのでしょう。

(3) 第一次試験で他の国家資格との相互活用

具体的には、情報処理技術者試験と中小企業診断士試験の合格者に対して専門科目の免除があります。
(情報処理技術者試験は情報工学部門、中小企業診断士試験は経営工学部門。)
いずれは電験で専門科目の免除というのもあるかもしれません。

平成31年度からの改正ですが、かなり大きい改正です。
今年と来年では勉強方法も異なってくるので、今年受験される方は何が何でも今回で合格したいところですね。

月刊『技術士』1月号特別企画より~山東参議院議員との対談

少し前の記事になりますが、日本技術士会のホームページに興味深い記事が載っていました。

「技術士の価値」を一層高めるために!(日本技術士会会長と山東昭子参議院議員の対談)

山東議員の技術士への思いをいうのを感じ取ることができました。
私が思っている以上に、国会議員が情熱的に仕事に取り組んでいるということがよくわかりました。
資格制度などのためにどのような努力をされてきたのかがわかってよかったです。

少し私が気になった部分ですが、技術士として現在登録されている方が約88,000人で、そのうち90歳以上が7,000人もいるとのこと。
亡くなられて、家族が変更の届出を出していないパターンのようですが、実働できる技術士は登録数よりももっと少ないということでしょう。
そして、この実働できる技術士においても、平均年齢は相当高いように思います。
登録数は増えていても、実質的には技術士は減っているのかもしれません。
この業界に限らず、超高齢化社会への対応は急務のようです。

このような情報は資格の今後の活用方法にも繋がり、非常に参考になります。
今後もこのような情報の発信を続けてほしいものです。

技術士第一次試験(電気電子部門)合格体験記

今日も以前書いた合格体験記の転記です。
技術士第一次試験(電気電子部門)の合格体験記です。

■合格年度

平成24年度

■受験回数

2回

■試験結果

共通科目 免除
適性科目 12/15
専門科目 44/50
基礎科目 13/15
※専門+基礎 57/65

■使用した参考書

(1) 技術士第一次試験 電気電子部門過去問題集〈2011年版〉(電気書院)

(2) 技術士第一次試験 基礎・適性科目完全解答〈2011年版〉(オーム社)

■体験記

勉強期間は約1か月。通勤電車の中(約20分×2)や昼休み(約30分)を使って勉強しました。
平成23年度にも受験しましたが、専門+基礎で1点足らず不合格となってしまい、2度目の挑戦でした。

【専門科目】
第三種電気主任技術者試験やエネルギー管理士試験で専門科目の下積みはあったので、過去問の勉強しかしていません。
(1)は解説が非常にわかりやすい良書です。
電子工学や通信の分野は私はあまりなじみがなかったのですが、(1)の本で過去問の解説を読んで理解しておけば試験ではある程度点数が見込めます。
例年過去問とほぼ同じ範囲から出題されていましたが、平成24年度はその傾向が特に強く、半分以上が過去問と同じ問題または類似問題でした。
(意味も分からず選択肢だけ覚えていても正解できるような問題も何問かありました。)
過去問の演習が合格への近道だと思います。

【基礎・適性科目】
(2)の過去問のみの勉強です。
近年適性科目が難しくなっていますが、公益通報者保護法や製造物責任法など、試験によく出る法令は過去問の解説を読んで理解するようにしました。
基礎科目は範囲が広すぎて過去問以外の勉強はできませんでした。

電気電子部門受験の方は電験やエネ管をすでに取得、または併願している方が多いかと思います。
私はこの年は電験二種を受験していて、この勉強内容がそのまま役に立ったと思います。
電気電子の問題は電験三種よりも高度な内容が範囲になっているものの、問題のレベル自体はオーソドックスなものが多いので、電験三種合格者なら十分対応できる内容かと思います。
私が受験した平成24年度の電気電子部門の合格率は58.8%と前年度より大きく上がりました。
比較的高得点で合格できたのは問題の大幅な易化に助けられた部分が確実にありました。

試験は合格しましたが、当時は技術士補の登録は行いませんでした。
(第二次試験合格の際は、すぐに技術士に登録しましたが。)
近年は第一次試験合格者を『修習技術者』として扱っており、様々な支援制度があります。